キャンプやアウトドアで活躍するカセットコンロ。中でも人気を集めているのがイワタニの「風まる」と「タフまる」です。どちらも風に強く、頼れるバーナーとして定評がありますが、機能やデザイン、価格などに違いがあるため、どちらを選ぶべきか迷う方も多いはずです。この記事では、「風まる」と「タフまる」の違いを徹底的に比較し、それぞれの特徴や使用シーンの向き・不向きをわかりやすく紹介します。
風まる タフまる 違い|基本仕様を比較してみよう
まずは、風まるとタフまるの基本スペックを比較してみましょう。両者ともイワタニ製で、「風に強い」ことをコンセプトに設計されていますが、開発の方向性や設計思想に微妙な差が見られます。
項目 | 風まるⅡ | タフまる |
---|---|---|
本体サイズ | 約357×278×115mm | 約341×283×129mm |
重量 | 約1.9kg | 約2.4kg |
火力 | 3.5kW(3,000kcal/h) | 3.3kW(2,800kcal/h) |
使用時間目安 | 約66分(カセットガス1本) | 約75分(カセットガス1本) |
ゴトクの素材 | ホーロー加工 | 鋳鉄製 |
耐荷重 | 非公開(通常鍋対応) | 約20kg(ダッチオーブン対応) |
キャリングケース | なし | あり |
価格帯(目安) | 5,000~6,000円 | 8,000~10,000円 |
風まるは「持ち運びしやすさ」と「価格」を重視したスタンダードなモデル。タフまるは「タフな使用環境」と「耐久性」を重視したハイグレードモデルです。
火力や風への強さの違い
両モデルとも、風防構造により屋外でも火が消えにくい設計になっています。
風まるⅡは「ダブル風防ユニット」で風を通しにくくしつつ酸素をしっかり取り込み、安定した燃焼を実現。タフまるは「風を通さず空気だけを通す」特許構造の風防壁を採用しており、より本格的なアウトドア環境を意識した作りです。
火力自体は風まるの方がわずかに高め(3.5kW)ですが、タフまるの方がゴトクや構造がしっかりしているため、火力の体感としてはそれほど大きな差を感じないというレビューもあります。
ゴトクと耐久性の違い
風まるのゴトクはホーロー加工の一般的な仕様で、家庭用コンロに近い使い勝手。対して、タフまるは鋳鉄製の極厚ゴトクを採用しており、重い鍋でも安定して載せられます。
特にタフまるは、キャンプでよく使われるダッチオーブンにも対応可能。耐荷重が約20kgと高く、野外調理での安心感は段違いです。
持ち運びや収納性の違い
風まるには専用ケースが付属していないため、持ち運び時には別途袋やケースを用意する必要があります。一方で、タフまるは頑丈なキャリングケースが標準装備。収納や移動時の保護性能が高く、キャンパーにとってはうれしいポイントです。
重量に関しては風まるが約1.9kg、タフまるが約2.4kgと、タフまるの方が重め。軽量性を重視する方は風まるが有利です。
使用シーン別のおすすめモデル
どちらのコンロも優秀ですが、使用シーンに応じて選ぶべきモデルは変わってきます。
風まるがおすすめの人
- コスパ重視の人
- 軽くて持ち運びしやすいモデルがほしい人
- 家庭でも兼用したい人
- キャンプは年に1〜2回程度というライトユーザー
タフまるがおすすめの人
- 頻繁にアウトドアやキャンプをする人
- ダッチオーブンや重い鍋を使いたい人
- 頑丈なゴトクとケースが必須な人
- 多少の重量増を許容してでも安定性を重視する人
価格とコスパの違い
価格帯に注目すると、風まるは約5,000〜6,000円前後、タフまるは8,000〜10,000円前後と、2,000〜4,000円ほどの差があります。
価格差をどう見るかは「使う頻度」と「環境」によります。たとえば、家のベランダでちょっとした調理に使う程度なら風まるで十分。一方、キャンプ場で頻繁に調理するなら、タフまるに投資する価値は十分あります。
まとめ|風まるとタフまるの違いを見極めて選ぼう
風まるとタフまるは、いずれも「風に強い」性能を持ち、アウトドア用途に適したカセットコンロですが、その設計思想には違いがあります。
風まるは軽量・安価で気軽に使えるモデル、
タフまるは高耐久・高安定性で本格アウトドア向けモデル。
使用頻度や調理スタイル、求める耐久性に応じて、自分に合ったモデルを選ぶのがポイントです。
迷ったときは「何を重視したいか?」を明確にすることで、自分にとってベストな1台が見えてきます。