パナソニックのボディ用フェリエ「ES-WR51」と「ES-WR61」は、どちらも細いI字形のトリマーで見た目がよく似ています。
ただし実際には、ES-WR51は密着スイングヘッドと軽量コンパクト設計が強み、ES-WR61は3倍パワフルモーターと防水式で“お風呂対応”が魅力という違いがあります。
この記事では、使い勝手・仕上がり・メンテ・価格の観点から両機の差を具体化し、あなたの生活導線で“どちらが合うか”をすばやく判断できるように整理します。
ES-WR51とES-WR61の違いをひと目で理解して選ぶ
まずは核となる差分を俯瞰し、短時間で判断の軸を作ります。
ES-WR51は単4電池1本で動く軽量ボディに密着スイングヘッドを搭載し、乾いた肌での細かなライン取りや凹凸追従を得意とします。
一方ES-WR61は単3電池1本で駆動し、3倍パワフルモーターと防水式で泡剃り・水洗いに対応、ワキやVラインの太い毛を手早く処理しやすいのが特徴です。
要点比較で全体像をつかむ
公式仕様をベースに、使用シーンで体感差になりやすい観点を整理しました。
とくに「スイングヘッド(51)」と「防水+パワー(61)」が性格を分けるポイントです。
サイズと重量、使用電池が異なるため、携帯性と置き場所の相性も選定材料になります。
| 観点 | ES-WR51 | ES-WR61 |
|---|---|---|
| 方式 | ドライ専用(刃のみ水洗い) | 防水式(お風呂可・水洗い可) |
| ヘッド | 密着スイングヘッド搭載 | 固定ヘッド |
| モーター | 標準 | 3倍パワフルモーター |
| 電源 | 単4×1 | 単3×1 |
| 用途の得手 | 細部・凹凸追従・持ち運び | 太い毛・スピード処理・浴室運用 |
どちらが自分向きかを素早く決める
次のチェックで自分ごと化すると迷いが減ります。
普段の処理場所や毛量、仕上げの丁寧さ重視か時短重視かで最適解が変わります。
道具の置きっぱなし可否や旅行頻度も、サイズと電池の選択に影響します。
- 浴室で泡剃りしたい→ES-WR61が有利。
- 凸凹に沿わせて剃り残しを減らしたい→ES-WR51のスイングヘッド。
- ワキやVラインの太い毛を素早く→ES-WR61の高トルク。
- 小型軽量でコスメポーチに常駐→ES-WR51が取り回し良好。
- 電池の共用性(家の在庫が単3中心/単4中心)で決めるのも現実的。
お風呂対応とメンテの違い
ES-WR61は防水式で泡やシャワーと併用でき、使用後は本体を丸ごと水洗いできます。
湿度の高い環境でも運用しやすく、におい移りや粉塵の溜まりを抑えやすいのが利点です。
ES-WR51はドライ専用で、刃ユニットのみ取り外して水洗い可能という運用になるため、使用後はブラシでの乾式清掃+刃の洗浄という手順を習慣化すると快適です。
仕上がりとスピードの違い
ES-WR51はヘッドが肌のカーブに追従しやすく、腕の内側やヒザ周りなど凹凸部位の“取り残し”を減らしやすいバランスです。
ES-WR61はモーターの余力で太い毛束でも押し切りやすく、時間当たりの処理量を稼ぎやすいのが長所です。
どちらも刃厚約0.12mmのボディ専用刃で根元からカットできるため、仕上がりのなめらかさ自体は共通の土台があります。
サイズ・重量と持ち運び
ES-WR51は全長が短くスリムで軽量、ポーチや化粧ポーチでの収まりがよいサイズ感です。
ES-WR61は全長・太さとも一回り大きくなる代わりに、握りやすいグリップと安定感を得やすいのが実用面の利点です。
旅行やジム用のサブ機運用ならWR51、家の固定置きで“いつでも浴室で使う”ならWR61という分け方が分かりやすいでしょう。
使い方で変わる体感の差を具体化する
同じ部位でも、剃る方向・テンポ・下地(乾いた肌か泡か)で仕上がりは変わります。
ここでは両モデルの特性を活かしつつ、日々のルーティンに落とし込みやすいコツをまとめます。
肌負担を抑え、剃り残しと時間のブレを小さくする運用を目指しましょう。
浴室運用のコツ
ES-WR61で泡剃りをする場合は、ぬるめのシャワーで毛流れを整え、泡を薄くのせて毛流れと逆方向→仕上げに順方向で整える二段構えが効きます。
水洗いは刃の裏側まで流水を通し、振って水気を切ってから自然乾燥するのが鉄則です。
ES-WR51はドライ専用なので浴室では使わず、入浴後の清潔な肌をしっかり乾かしてから短時間で処理すると刺激感を抑えられます。
- 泡は厚塗りにせず“薄く均一”が基本。
- 刃は肌に寝かせ、押しつけずに滑らせる。
- 使用後は風通しの良い場所で乾燥させ保管。
敏感肌・初めての人向け手順
最初の1週間は使用圧を弱め、同一点への往復回数を減らして肌の反応を観察します。
仕上げに化粧水やミルクで角質層を整えると、チクつき感が軽減されます。
“当て方の角度”と“テンポ”を一定に保つだけでも赤みは大きく減るので、鏡を正面にして姿勢からルーティン化しましょう。
| ステップ | ES-WR51 | ES-WR61 |
|---|---|---|
| 肌準備 | 完全ドライ | 泡または濡れ肌も可 |
| 当て方 | スイングに任せて軽圧 | 角度一定・軽圧 |
| 仕上げ | 刃のみ水洗い→乾燥 | 本体水洗い→乾燥 |
ワキ・Vラインを時短で仕上げる
ワキは毛流れが複雑なので、片側を腕で伸ばして皮膚をフラットにしてから小刻みに往復すると効率が良くなります。
ES-WR61はパワー余力があるため、長めに伸びた毛でも絡みにくく、往復回数を減らしやすいのが利点です。
ES-WR51はライン取りがしやすいので、仕上げの輪郭出しに使うとキレイにまとまります。
公式スペックで読み解く“同じ”と“違う”
ここでは数字で分かる差を確認します。
両機とも刃厚は約0.12mmのボディ専用刃で、丸い刃先の採用により肌当たりをマイルドにしている点は共通です。
電源・防水・ヘッド構造で性格が分かれるため、購入前に型番ページの表記を一度照合しておきましょう。
主な仕様の比較表
以下はメーカー公開情報の要点抜粋です。
とくに電池サイズと防水可否は運用の自由度に直結するため、生活動線に合わせて選ぶと満足度が安定します。
サイズ・重量は携帯性と握りの安定感のトレードオフと捉えると判断がスムーズです。
| 項目 | ES-WR51 | ES-WR61 |
|---|---|---|
| 防水 | ドライ専用/刃のみ水洗い | 防水式/本体水洗い可・浴室可 |
| モーター | 標準 | 3倍パワフルモーター |
| ヘッド | 密着スイングヘッド | 固定 |
| 電源 | 単4×1 | 単3×1 |
| 刃厚 | 約0.12mm | 約0.12mm |
共通点の把握で迷いを減らす
どちらも“丸い刃先+ボディ専用刃”で肌当たりをやさしくしつつ、根元からカットできる設計です。
細部の処理では力任せに押しつけず、軽いタッチで往復させれば仕上がりの差は小さくなります。
その上で、濡れ環境対応やスピードという“使い方の好み”に合わせて型番を選ぶのが合理的です。
消耗品・手入れの違い
刃の洗浄範囲が異なるため、ES-WR61は本体ごと水洗いで短時間にリフレッシュ可能、ES-WR51は刃を外して水洗い+本体は乾式清掃という段取りになります。
どちらも乾燥を徹底し、保管は風通しの良い場所にするだけでにおい・サビ・切れ味の劣化を抑えられます。
電池は定期交換時に接点の汚れも一緒に拭き取ると電圧ドロップを防げます。
価格と入手性での現実解を出す
機能差が明確なぶん、あとは価格・在庫・設置環境との相性で決める段階です。
セールでは型落ちカラーが急にお得になることもあり、総額と必要な電池のストック事情まで含めて判断すると失敗が減ります。
必要なら旅行用と自宅用で“役割分担”という選び方も有効です。
こんな人はES-WR61
防水式で浴室運用したい人、ワキやVラインの太い毛を短時間で片付けたい人、ランニングで“水洗い一発”の手軽さを重視する人はWR61が合います。
泡と併用できるため、肌が乾燥気味でも快適に使いやすいのが強みです。
単3電池は汎用性が高く、家電の共用在庫で回しやすい点も小さなメリットです。
- 浴室でサッと使って丸洗いしたい。
- 太い毛を時短で処理したい。
- 単3電池を家でよく使う。
こんな人はES-WR51
コスメポーチ常駐で持ち歩きたい、細部のライン取りや凹凸部位の仕上げを丁寧に行いたい、ドライ運用で十分という人はWR51が心地よく使えます。
密着スイングヘッドは“当てやすさ”に直結するため、初めてでも扱いやすいのが魅力です。
単4電池は軽量化に寄与し、全長の短さとあいまって取り回しが軽快です。
| 優先軸 | 適した型番 | 理由 |
|---|---|---|
| 浴室・泡剃り | ES-WR61 | 防水式で本体水洗い可 |
| 凹凸追従・細部 | ES-WR51 | 密着スイングヘッド |
| 時短・太い毛 | ES-WR61 | 3倍パワフルモーター |
購入前の最終チェック
使う場所(浴室か脱衣所か)、保管場所の風通し、電池の在庫種類、持ち運び頻度をメモに書き出し、片方に○が多い方を選ぶのが近道です。
替刃やキャップ、ブラシなどの付属有無は販売ページで型番一致を確認しましょう。
到着後すぐ快適に使えるよう、電池も同時に用意しておくと安心です。
違いの要点を短く言い切る
ES-WR51は「密着スイングヘッド×ドライ専用×軽量コンパクト」で細部を丁寧に仕上げたい人向け、ES-WR61は「防水式×3倍パワフルモーター×単3駆動」で浴室時短と太い毛のスピード処理に強いモデルです。
刃のやさしさは共通なので、最終判断は“使う場所”“時短の必要度”“携帯性”の三点で選べば後悔はまずありません。
迷ったら、浴室で泡まで使う予定があるかを基準に分けると一発で決まります。


