パナソニックの美容家電の中でも人気が高いのが、フェイスラインや首筋のケアに使える「温感かっさ」シリーズ。
その代表的なモデルがEH-SP85とEH-SP21です。
どちらも自宅で手軽にエステのようなケアを体験できるアイテムですが、「型番が違うだけで性能は同じ?」「価格差に見合う違いはある?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、両モデルは基本的な「温感かっさ」としての役割は同じですが、EH-SP85は高機能タイプで、温度調整や使い方の幅が広いのに対し、EH-SP21はシンプル操作で価格を抑えたエントリーモデルという違いがあります。
つまり、求めるケアのレベルや予算によって、どちらを選ぶかが変わってくるのです。
この記事では、EH-SP85とEH-SP21の違いをスペック表・機能比較・使い勝手・価格動向まで徹底解説し、最後には「どんな人にどちらがおすすめか」も整理します。
購入で迷っている方はぜひ参考にしてください。
EH-SP85/EH-SP21 の違いを総まとめ
パナソニックの温感かっさシリーズにおいて、EH-SP85(バイタリフト かっさ) と EH-SP21(ドレナージュ温感かっさ/温感かっさ) はよく比較されるモデルです。両者は顔や首まわり、ボディのケアを想定した美顔器で、温感作用や肌への密着を活かした“かっさ”アプローチを共に採用しています。
ただし、両モデルには明確な差異もいくつか存在し、「同じシリーズだから性能もほぼ同じだろう」という仮定だけで選ぶのは危険です。ここでは、両モデルの共通する強みと、それを上回る/変える差異を整理し、どのような用途・条件でどちらを選べばよいかを見やすくします。
共通する特徴・アプローチ
まず、EH-SP85 と EH-SP21 が共有している、シリーズ設計上の強み・方向性を押さえておきます。
- 温感かっさ型設計:熱伝導性の良い材質を用いた“かっさ形状”により、肌の上で温かさを伝えつつ滑らせて肌に流れ感を与える設計。
- 複数温度設定:EH-SP21 では高温(約42℃など)を含む複数段階温度設定があり、ケアしたい部位や心地よさに合わせて温度を選べる仕様。
- 充電式電源方式:両モデルとも充電式で使えるモバイル性を持った設計。EH-SP85 には「充電時間 約3時間」「連続使用回数 約5回(1回8分使用時)」といった仕様がある。
- 美容機能の併用要素:EH-SP85 には EMS(電気刺激)機能が搭載されており、表情筋ケア・リフトケア要素を組み込んでいる点が大きな差別化要素。
主な差異ポイント
比較軸 | EH-SP85 の特徴 | EH-SP21 の特徴 | 選択の観点 |
---|---|---|---|
EMS 機能 | デュアルダイナミック EMS を搭載。表情筋への刺激をしながら “引き上げるように動かす” 設計。 | EMS 非搭載。通常の温感かっさ機能のみ。 | 顔筋ケア・リフト効果を重視するなら EH-SP85 に優位性。 |
温感設定段階 | 2 段階温度設定。高温と低温の切替。 | 3 段階温感設定(高・中・低温)。 | 温感を細かく使い分けたいなら EH-SP21。 |
防水性・使用環境 | お風呂使用が可能とされる仕様あり。 | 使用環境に制限あり。完全水没には非対応。 | 湿気や水回りでの使いやすさを重視する人は確認必須。 |
価格差・発売時期 | 高機能ゆえ価格は高め。販売終了情報もあり。 | 旧モデルとして価格が抑えられることが多い。 | 価格を重視するなら EH-SP21。 |
流通・在庫状態 | 高機能モデルだが流通量が少なく、入手困難になる場合あり。 | 型落ちモデルながら流通量は比較的多い。 | 入手性を優先するなら EH-SP21。 |
この比較から言えるのは、EH-SP85 は「リフトケアや表情筋ケアを求める人向けの高機能モデル」、EH-SP21 は「シンプルに温感かっさ機能を楽しみたい人向けのエントリーモデル」として位置づけられる点です。
基本スペック比較表
項目 | EH-SP85 | EH-SP21 |
---|---|---|
モデル名称 | バイタリフト かっさ EH-SP85 | ドレナージュ温感かっさ EH-SP21 |
EMS 機能 | デュアルダイナミック EMS 搭載 | 非搭載 |
温感設定段階 | 2 段階(高・低) | 3 段階(高・中・低) |
防水性 / 湿水使用 | お風呂使用可(仕様による) | 使用環境に制限あり |
電源方式 | 充電式(リチウムイオン電池) | 充電式(リチウムイオン電池) |
充電時間 | 約3時間 | 約1時間 |
連続使用回数 | フル充電で約5回(1回8分・高温使用時) | フル充電で約3回(1回8分・高温使用時) |
消費電力 | 約6W(充電時) | 約6W(充電時) |
本体寸法 | 高さ7.6 × 幅11.5 × 奥行4.2cm | 高さ6.4 × 幅10.2 × 奥行3.2cm |
質量 | 約165g | 約105g |
電圧対応 | AC100V | AC100–240V(自動電圧切替付き) |
付属品 | ウォータークリアジェルなど | ACアダプターなど |
発売時期 / ステータス | 高機能後発モデル。販売終了扱いのケースあり。 | 旧モデル。セールや値引き対象になることが多い。 |
スペック比較から読み取れること
- EMS 搭載の有無は、EH-SP85 の最大の強み。リフトアップケアを求めるなら決定的な差。
- 温感設定の細かさはEH-SP21が有利。好みに応じて温度を細かく選びたい人に向く。
- サイズと重量ではEH-SP21が軽量小型で持ち運びしやすい。
- 充電性能はEH-SP85が長時間駆動に強く、EH-SP21は短時間充電に強い。
- 価格と流通はEH-SP21が有利だが、EH-SP85は高機能さに見合う価値がある。
承知しました。それでは「チェックしたい3つのポイント」と「使い勝手の違い」に本文を肉付けしてご提案します。EH-SP85/EH-SP21を比較検討する読者が「結局どこが決め手になるのか」を理解しやすいように整理しました。
チェックしたい3つのポイント
1. EMS機能の有無
EH-SP85とEH-SP21の最大の違いはEMS(電気的刺激)機能の有無です。
- EH-SP85は「デュアルダイナミックEMS」を搭載し、肌の奥にある表情筋に直接アプローチできる設計。リフトアップ感や筋肉刺激を求める人には大きな魅力です。
- EH-SP21はEMS非搭載で、純粋に温感かっさとしてのケアに特化。肌の上を温かく滑らせるリラックス効果や血行促進を主眼に置いたシンプルモデルです。
「リフトケアを重視するか」「温感マッサージで十分か」で判断が分かれる重要ポイントです。
2. 温度設定の段階
- EH-SP85は2段階の温度設定(高・低)。シンプルながらも使いやすく、迷わず使える点がメリット。
- EH-SP21は3段階(高・中・低)の温度調整が可能。季節や肌の状態に合わせて細かく調整できるため、敏感肌や使用感にこだわる人に向いています。
温度調整の幅を求めるか、操作のシンプルさを求めるかが比較のポイントです。
3. サイズと持ちやすさ
- EH-SP85はEMSを搭載している分やや大型で重さも増します(約165g)。それでも片手で扱える範囲ですが、長時間使用する際には手首に負担を感じる人もいるかもしれません。
- EH-SP21は軽量設計(約105g)で小型。持ち歩きや収納のしやすさに優れ、気軽に取り出して使える点で日常利用に強みがあります。
自宅でじっくりケアしたいならEH-SP85、旅行や外出先にも持って行きたいならEH-SP21、といった使い分けが見えてきます。
使い勝手の違い
操作性
EH-SP85はEMSモードや温度切替など機能が多く、慣れるまでに操作手順を覚える必要があります。その分、使いこなすほど多彩なケアを楽しめます。
EH-SP21はボタン操作がシンプルで直感的。スイッチを入れて温度を選ぶだけなので、機械操作が苦手な人でも使いやすいです。
ケアの実感
EH-SP85はEMSがあるため、使用後に「顔の筋肉が引き締まった」「リフト感がある」と感じやすいのが特徴。
EH-SP21は温感で血行促進やリラックス効果を実感しやすく、「顔のこわばりが和らぐ」「じんわり温まる」といった印象を得やすいです。
使用シーン
- EH-SP85:自宅で落ち着いてじっくり使いたい人向け。夜のスキンケア時間に取り入れると効果を感じやすい。
- EH-SP21:コンパクトなので洗面所やリビングに置いても邪魔にならず、出張や旅行にも持ち運びやすい。
メンテナンス
両モデルとも防水性が一定レベル備わっており、使用後は軽く拭き取るだけで手入れできます。ただし、EH-SP85は精密部品が多いため丁寧な取り扱いが必要です。EH-SP21はシンプルな構造ゆえ、ラフに扱っても安心感があります。
電源・充電まわりのポイント
電源方式と充電時間
両モデルとも充電式リチウムイオン電池を採用しており、コードレスで使用できるのが大きな魅力です。
- EH-SP85:フル充電に約3時間必要ですが、そのぶん1回あたりの使用可能回数が多く、1回8分の使用で約5回分持続するとされています。週に数回まとめてケアしたい人にとっては、充電の手間を減らせる安心感があります。
- EH-SP21:充電時間は約1時間と短く、サッと充電してすぐに使えるのが特徴。ただしフル充電での使用可能回数は3回程度で、頻度が多い人はこまめに充電する必要があります。
バッテリー持ちと使い勝手
長期的に見ると、EH-SP85は「一度の充電でまとめて使える」、EH-SP21は「短時間で気軽に充電できる」といった違いに整理できます。生活リズムや使用習慣に合わせて、自分に合ったタイプを選ぶと無理なく続けやすいでしょう。
海外対応
EH-SP21はAC100–240Vに対応しており、海外でもそのまま使えるマルチボルテージ設計です。一方、EH-SP85は国内利用を基本とした設計で、海外で使用する場合は変圧器が必要となる場合があります。出張や旅行先でも使いたい方には、この差が大きな判断材料になります。
価格と買いどき
実勢価格の傾向
- EH-SP85:高機能モデルのため、価格は2万円台後半〜3万円台と高め。EMSや多機能性を考えると納得感のある価格帯ですが、美容家電の中では投資感が強い部類に入ります。
- EH-SP21:シンプルモデルなので1万円台前半〜後半で販売されることが多く、初めて美容家電を試す人でも手が届きやすい価格帯です。
セール・キャンペーンを狙う
家電量販店やECサイトでは、美容家電はセール対象になりやすいカテゴリーです。
- 年に数回あるAmazonプライムデーやブラックフライデーでは、EH-SP21が特に値引きされやすい傾向があります。
- 楽天スーパーセールや家電量販店の決算セールでは、旧モデルのEH-SP21が在庫処分でさらに安くなることも。
- EH-SP85も新モデルの登場時や在庫切替のタイミングで値下がりすることがあるため、リリースサイクルを意識してチェックすると賢く購入できます。
コストパフォーマンスの見方
- EH-SP85:EMS機能や多機能性を重視する人にとっては、価格に見合う価値がある。特に「エステに通うよりも安い」と考えると投資として納得感が高い。
- EH-SP21:コストを抑えつつ自宅で温感かっさを体験したい人向け。価格帯が手頃なので「続けられるか試してみたい」という人にも最適。
買いどきの目安
- EH-SP85は「2万円台前半まで値下がりしたら買い」、EH-SP21は「1万円を切ったら即買い」といったラインを基準にすると、価格と満足度のバランスを取りやすいでしょう。
よくある質問
Q1. EH-SP85とEH-SP21はどちらが初心者向き?
A. 初めて温感かっさを試すなら、シンプルで価格も抑えられるEH-SP21が適しています。操作が直感的で、続けやすい点が魅力です。
Q2. EMS機能は必須ですか?
A. 必須ではありません。EMSは表情筋に刺激を与えることでリフト感を得やすくなる機能ですが、温感ケアだけで満足できる方も多いです。「肌を引き締めたい」「年齢サインが気になる」という人にはEH-SP85がおすすめです。
Q3. 充電時間や使用回数の違いは大きい?
A. EH-SP85はフル充電に約3時間かかりますが、そのぶん約5回分使用できます。EH-SP21は1時間充電で3回ほど使用可能。ライフスタイルに合わせて選べば問題になりません。
Q4. 海外で使えるのはどちら?
A. EH-SP21はAC100–240V対応で海外でも使用できます。EH-SP85は国内使用が基本なので、旅行や出張でも使いたい人にはEH-SP21の方が便利です。
Q5. 長く使うならどちらが安心?
A. 耐久性はどちらも同等ですが、EMS機能を搭載しているEH-SP85の方が機能的に幅広く、長く使っても物足りなさを感じにくいでしょう。シンプルで手軽さを重視するならEH-SP21で十分です。
どっちを選ぶ?タイプ別おすすめ
本格的にリフトケアを求める人 → EH-SP85
- EMS機能で表情筋にアプローチできる
- 充電1回で使用回数が多く、まとめて使いたい人に向く
- 美容家電として「エステ代わりに長く使いたい」と考える人に最適
手軽に温感かっさを楽しみたい人 → EH-SP21
- 軽量で持ちやすく、旅行や出張にも持ち運びやすい
- 価格が手頃で、初めての美容家電にぴったり
- 温度設定が3段階あり、好みに合わせやすい
海外利用も想定している人 → EH-SP21
- マルチボルテージ対応で、海外出張や旅行時にも安心
スキンケアの一部として毎日使いたい人 → EH-SP85
- EMS+温感で「使った感」を得やすく、ルーティン化しやすい
まとめ
EH-SP85とEH-SP21は、いずれもパナソニックの温感かっさシリーズとして「自宅で手軽にエステ気分を味わえる」という点では共通しています。
- EH-SP85はEMS機能を搭載し、リフトケアや表情筋への刺激を重視する人におすすめ。高機能モデルであり、長期的に使うほど満足感を得やすいのが特徴です。
- EH-SP21は温感ケアに特化したシンプルモデル。軽量で持ち運びやすく、海外利用にも対応。価格も手頃で、初めて美容家電を取り入れたい人に向いています。
最終的には、
- 「効果をしっかり実感したい」「リフトケアに挑戦したい」なら EH-SP85
- 「手軽に続けたい」「価格を抑えて試したい」なら EH-SP21
この基準で選べば、後悔のない買い物につながるでしょう。